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『うわぁ!!プレゼントだ!!サンタさんがプレゼントをくれたよ!!』
『ありがとう!サンタクロースさん!!』
12月26日、朝。
地上を映し出す天界一大きなモニターの前に集まっているのは俺とガブリエル、ミカエル、その他多数の天使達、そして――
「どうだ?今年のクリスマスは?」
「素敵なクリスマスじゃ」
今は亡き元祖サンタクロースのニコラス。
俺は爺さんの言葉に満足の笑みを浮かべる。
今モニターから流れている映像はプレゼントを受け取った子供達の姿。
とびっきりの笑顔が俺達の心を満たしていく。
突然の大事件に一時はどうなることかと顔色を青くしたが、無事に終わり万々歳で終わるはずだったのだが……。
モニターから映し出された次の映像に、俺はまた顔色を青くせざるをえなかった。
「…………」
「あれ?拓真くんのお母さんが映ってますねぇ?」
俺とは対称的に意地悪く笑うミカエル。
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