告白

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廊下には人気がなかった。自分の足音だけを響かせ、教室へ向かう。 たどり着いた教室にはやはり、誰もいない。 ただし何人か机の上に荷物が積んである。恐らく部活の朝練のある奴らだろう。 自分の横の席にも乱暴に置かれた荷物があった。   (朝練遅刻したな…)   この席は自分の親友のものであり、荷物の乱雑加減によってどの程度ゆとりを持って学校に来たのかすぐにわかる。 裏表のない奴なのだ。 今日はどう見ても余裕が無かったとしか思えない。丸まった服といい、開きっぱなしの鞄といい。 適当過ぎる。   (ったく慌てすぎだろ)   あまりにも混沌としている机の上を見て思う。絶妙なバランスを保ち、荷物は山を作っていた。 軽くため息をつき片付けを始める。 ここまでぐしゃぐしゃだといつ崩れるかわからない。気になるし、眠っている途中で崩れで起こされるのは堪らない。 自分の安眠の為にも、整理してやろう。 自分の荷物を机に置き、代わりに親友の荷物に手を伸ばす。 取りあえず手当たり次第に勝手にかばんに突っ込んでみる。鞄の中が大変な事になっている気がするが、気にしない。 自分のじゃないし。 ぎゅうぎゅうと制服を詰め込んでいると、声が聞こえた。
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