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あの後から、ソラのあの寂しそうな顔が頭を離れなかった。
「なぁーんか気になるなぁ……」
「は?何が??」
次の日。休み時間に、お菓子食べながら考えてたら、口に出して言っていたみたいで、ちょうど私のお菓子をつまみ食いしてた宮羽が聞き返してきた。
「で、気になることって何よ??」
宮羽がちょうど空いていた私の前の席に座り、私の机に肘をつき身を乗り出してきいてきた。
もちろん、お菓子をつまみ食うのも忘れずに。
「あぁーあんね…」
と、私は昨日の夜のことを宮羽に話した。
「そりゃ、気になるな。しかし、ソラ君の事でそこまで考えるとか、好きになっちゃってるんじゃない??」
宮羽がニヤニヤした顔でそんな事を言い出す。
「なんか、違う感じもするなぁ~……あ!そいや、今日から図書当番だ!!ソラに今日一緒に帰れないて行ってくる!」
そう言って私は逃げるかのように教室を出ていった。
「なんだ。好きになり始めてるんじゃない♪」って宮羽が私の後ろ姿にむかって呟いていたなんてことは、もちろん知らない。
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