Prologue

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「璃月、ずっと好きだったんだ。付き合ってくれ!!」 そうソラに言われたのは12月11日。 クリスマスの2週間前。 「ソラ?ごめん……私はソラのこと好きだけど、そういうのじゃないよ……」 すごく驚いた。 ソラとは幼稚園からの仲。 ずっと幼なじみだと思ってた…… 「それでもいいから、付き合ってくれないか?俺、璃月ともっと一緒にいたいんだ!!」 今日のソラはいつもと違った。 なんていうか積極的。 「じゃぁ、二週間だけ。私がそういう好きでない限り、なんていうのかな…ソラが辛いかもというか……」 「わかった。それでもいい!ありがとう」 私がなんか言葉にできないでいると、ソラはそういって微笑んだ。 「それじゃ明日から、イヤ、今から二週間よろしくね璃月♪」 そういってソラは手を差し出した。 私はその手をとって 「うん」 私もほほえみ返した。 今日から二週間私はこの手を握っていく...
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