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五時間目が終わった時
「璃月ッ璃月ッ♪」
そうやってソラが話しかけてこようとした。
「だぁー!!璃月璃月うるさい!耳にタコできるわ!!」
ついに私はキレた。
「ひぇ!?ご…ごめん……」
そういってソラはUターンしてトボトボと帰っていった。
「りーつーきー??ソラ君泣かしたらダメじゃないッ璃月と付き合えて嬉しいのよ♪」
そうやって話しかけてきた鎖骨あたりまで髪を伸ばした少女は私の親友の宮羽(クウ)。
「だって宮羽ぅ…喋りたいのはわかるよ……
わかるけど、毎時間毎時間わざわざ隣のクラスからやって来られても、正直困るよ……」
私は困ったような怒ったような複雑な顔をして答えた。
それに慣れていないというのもあるんだけどね??
っていうのは口には出さなかったけど……
その後、帰りまでソラが私のクラスに現れることはなかった。
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