聖夜の奇跡

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六輝の身体を掴んで揺する。 『ねぇ……目ぇ開けてよ……ッ』 『きみ、やめなさいっ!!』 『やぁ……っ!離してよっ!六輝が……六輝がっッ!!』  止めにはいってきた誰かが、六輝の身体から私を離そうとする。  騒ぎに気付いた友人が、血相を変えて走ってきた。  私は六輝から離れようとはしなかった。  離れたくなんかなかった。  やむを得ず、といった感じで、二、三人の男の人達に、無理やり引き離される。  繋がっていた 六輝の青白い手が するりと抜け、 地面に落ちた。 『六輝、六輝……ッ六輝ぃぃいっ!!』  周りなど気にせず、泣き叫ぶ。  救急車のサイレンが、遠く聞こえた…。   
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