現実のような夢の世界へ

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「みのる君って言うの?」 ガリガリの黒人の男の子が話しかけてきた。 「うん。君は?」 「ボンって言うんだ。手紙が来るまでこんなイベントがあるなんて知らなかったんだ。」 「知らなかった!?クリスマスを?」 「うん。僕は1日1日を生きてくだけで大変だから……」 ちょっと恥ずかしそうに言った。 「ねぇ、ねぇ。手伝ってくれない?」 インディアンみたいな格好をした女の子が僕らに言ってきた。 「私はアルマ。プレゼントのラッピングなんだけど。」 「いいよ。どうやってやればいい?」 直ぐに答えたのはボンだ。 「ありがとう。ボン。会話が聞こえちゃったから名前は分かるわ。」
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