現実のような夢の世界へ

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「やっぱり気になるの?日本人なのに見た目が違くて変だから?でも、私から見たらみのるもボンもアルマも違うよ?」 確にそうだった。 ボンもアルマも日本の生活では決して見ることがない異常な体格であり、異常な服装だ。教科書でしか見ることの出来ない世界。僕は無意識の内にボンとアルマを女の子を差別していたに違いなかった。 「そんなつもりじゃなかったんだけど……ごめん。」 「いいの。慣れてるから。私はあやめ。日本人とロシア人のハーフよ。」 「あやめ?可愛い名前だね。」 アルマは見た目なんて全く気にしてなかった。 「あやめってなんかの名前とかなの?」 「うん。花の名前なの。」 「ふーん。お花なんだ。見てみたいな。」 ボンは純粋にあやめを受け入れて仲良くラッピングをしていた。
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