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僕は慌てて窓から顔を出したがお姉さんは普通の顔をして空中に立っていた。
僕は何も喋ることが出来ず、ただ口をパクパクして、お姉さんを指差すだけだった。
「ああ。これね。サンタクロースの能力よ。話しは後。早く、準備して。じゃないと間に合わなくなっちゃう。」
お姉さんにせかされるようにして僕は急いで準備した。
「終わったよ。これからどこ行くの?」
「サンタクロース協会本部よ。バッジは持ったわね?」
お姉さんは僕のコートについたバッジを確認した。
「どこにあるの?。どうやって行くの?」
「こうやって行くのよ!!」
お姉さんは僕の手をとるとソリに乗せた。
「トナカイちゃん。急いでね。」
トナカイはよくわかんない鳴き声を出して、勢いよく空中を走り出した。
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