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「そしてお前はヴェリオッティ、といったか?」
アレッシオとカンパネッラの目があったときに彼はそう言った。
「ヴェリオッティ!?」
しかしそれと同時に、カンパネッラと共に歩いていた黒髪の女性が声をあげた。アレッシオも彼女を見て、叫ぶ。
「ナギサじゃないか!」
アレッシオは、ナギサと思しき女性の手を掴むと彼女を抱えて走り出した。
マルコ・カンパネッラも必死で追いかけてきたが、彼より5歳若いアレッシオの若さが勝ったようで、すぐに追っ手の姿は見えなくなった。
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