全ての終わりと全ての始まり

6/16
前へ
/215ページ
次へ
  「しかし、結局忘れることは出来なかった。だから、いつかきっと、お前が大きくなったら本当のことを話そうと思っていた」   ルカが頷くと、アレッシオ・ヴェリオッティ氏は手を止める。 そして、アレッシオ氏は、ハンカチを取り出して目の辺りをおさえてから、続けた。   「この話だけは聞いて欲しい。私がナギサ、お前の母さんに惚れたのは18のときだった――」   こうして、アレッシオ氏は昔の思い出を涙とともに話し出した。  
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加