12人が本棚に入れています
本棚に追加
「しかし、結局忘れることは出来なかった。だから、いつかきっと、お前が大きくなったら本当のことを話そうと思っていた」
ルカが頷くと、アレッシオ・ヴェリオッティ氏は手を止める。
そして、アレッシオ氏は、ハンカチを取り出して目の辺りをおさえてから、続けた。
「この話だけは聞いて欲しい。私がナギサ、お前の母さんに惚れたのは18のときだった――」
こうして、アレッシオ氏は昔の思い出を涙とともに話し出した。
最初のコメントを投稿しよう!