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ルカは頷いた。
「その話は父さんに嫌ってほど聞かされたから知ってるよ」
アレッシオ氏は、そうかと頷くと続きを話し始める。
――アレッシオとナギサが19歳になる頃には、2人はアレッシオの家族やチームメイトからも公認の仲になり、そろそろ結婚の話もぽつぽつと出始めた頃だ。
ある雨の日。ナギサはいきなり別れ話を切り出した。
「アレッシオ、私は日本に帰らなくちゃならなくなったの。だから、私とのことはなかったことにしてほしい……」
アレッシオは血相を変えて彼女を問詰める。
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