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「ん…っ」
泣き声としがみついた重みで、どうやら起こしてしまったらしい。
目覚めたマスターは目を見開いていた。
「は…、えっ?ミク…?」
自分の目の前にある緑色の髪を見てマスターは呟いた。
マスターが起きたことに気づいた私は顔を上げる。
「うぅ、マスターぁ…
…マスターぁぁぁぁ!!!」
私は喉が潰れるんじゃないかと思う程大声で叫んだ。
「ミク…、本当にミクなの?」
マスターは私を抱き締めながら呟いた。
「そうですよぉ…、あの部屋でマスターのパソコンの中にいた初音ミクですよぉ…っ!」
私は泣きすぎて言葉にならないような声で言った。
「ミク、ごめんな、本当にごめんな…!!」
マスターの声も泣きそうで、私の涙は余計に止まらなくなった。
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