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彼女、サザワードは皆が愛する名君ではない。 その実態はいわばめちゃくちゃな暴君… しゃべり方を見ればわかるかと思うが決して頭はよくなくそしてわがまま、演説を静かに聞かない国民を魔法を用いて跡形もなく消し去るというめちゃくちゃぶりをみせるそんな女王様である。 そのような人物が何故世界を治める君主でいるのか? その答えは単純、サザワードの魔力量がこのオネイグル・ヴェルスという世界で一番のものだからだ。 それもただ一番なのではない… その魔力は「桁外れ」に一番の物だった。 ならばその人格など関係はない 彼女の魔力と魔法があればどんな形であれこの世界が強い力により滅びる事はありえないのだから。 それがこのサザワードが女王であり国民が認めるただ一つ、そして唯一の理由だった。 …本人に自覚は全くないが言うまでもなくその人格は大不評である。
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