別れ

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昨日、愛犬の『ジャンプ』が逝った。 雑種のジャンプは若い時は本当に良く鳴く、そして、飛び跳ねる犬だった。 3才から飼っていた彼女は俺と18年間も一緒に居てくれたのに、突然の事だった。 ジャンプが年を取ってから歩くのは遅く、たまにイライラして引っ張る様に歩かせた散歩。 どうして、待ってあげなかったのだろぅ? 俺が7才の時に一人でジャンプと散歩に行った時に、俺はジャンプに引っ張られて転んで膝をすり剥いた。 それから、ジャンプが前を歩いている時は、ジャンプは振り向いて待っていてくれたのに、、、 近所の野良犬に襲われて額を怪我した時に、散歩中のジャンプは、自分より一回り大きな犬から、俺を助けてくれた。 俺より、大怪我をしながら必死に。 決して勇敢なヤツでは無かった。 むしろ、雷の音に驚いて犬小屋に丸まって怯えている様なヤツだった。 アイスを俺が持っていたら、犬小屋から突然出てきて良くアイスを盗られたし、我が儘なヤツだった。 家に両親が居ない時に寂しくしていたら、よく吠えるジャンプに会いに行っていた。 まるで、俺を呼ぶように鳴くんだから。 でも、彼女はもう居ない。 ちょうど、初雪と共に消えてしまたんだ。
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