唯一の味方

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ズキッズキッ あれから20分ほどだったが、ほっぺはまだ痛い・ ・ あのあと学校は休んだ(うちの先生は誰が休もうとあまり気にしない) ・ ・ しかし家に帰ると親がうるさいから、学校で一番落ち着く場所(屋上の貯水タンクがあるところ)で寝ていた………… ・ ・ キーンコーンカーンコーン……………昼休みだ!「もう昼だしそろそろ帰ってもいいかなぁ」と思いハシゴを降りようとしたとき ・ ・ 「よっ」誰かがひょっこり顔を出した………… 「五十嵐拓郎」だ こいつは幼稚園からの幼なじみでいつもウルサいヤツだ、しかしけっこうクラスで人気があり、人のマネが上手いから「さる」と呼ばれている(サルまねからきたのかも)・ ・ 「またここにいたのか、今度は何があった?どれさるが聞いてやろう」 ・ ・ 「いいよ、別にたいしたことないし」 こいつはうるさくて生意気なやつだが、どこか優しく、あたたかく、俺を包みこんでくれるようだ、だからつい話さなくていいことも話してしまう・ ・ だけどこいつに自分の秘密を話しても不思議と後悔はしない それどころか逆に安心する。 ・ ・ 「なんか不思議なやつだ」僕がなぜこんな気持ちになるか………… ・ ・ 今はまだ分かるはずもなかった……………………
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