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「送っていくよ。」
「大丈夫。着いたら電話するね。」
「そ、そうか。必ず電話しろよ…。」
「うん。じゃあね。」
「おう…。」
心配性なあなたは、私を電車に乗せたがらない。
まるで女の子のようなかわいい一面もあるあなたを見てると、なんだか分からないけど…
嬉しいの。
街を歩いていると、行き交う人たちの中であなたと同じ香水の臭いがした。
真冬の街…。
凍える身体の体温が一瞬で蘇る。
あなたじゃないと知っていながらも、ついて行っちゃいそうになるの。
あなたに教えたいもの、見せたいもの、まだまだたくさんあるの。
いつもの言葉や仕草は、あなただけのためにあるんだから…。
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