1.愛のかたまり

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「送っていくよ。」 「大丈夫。着いたら電話するね。」 「そ、そうか。必ず電話しろよ…。」 「うん。じゃあね。」 「おう…。」 心配性なあなたは、私を電車に乗せたがらない。 まるで女の子のようなかわいい一面もあるあなたを見てると、なんだか分からないけど… 嬉しいの。 街を歩いていると、行き交う人たちの中であなたと同じ香水の臭いがした。 真冬の街…。 凍える身体の体温が一瞬で蘇る。 あなたじゃないと知っていながらも、ついて行っちゃいそうになるの。 あなたに教えたいもの、見せたいもの、まだまだたくさんあるの。 いつもの言葉や仕草は、あなただけのためにあるんだから…。    
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