…闇…

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僕があの時 死ぬ事を考えなかったのは 麗子に本当に会えなくなるから。 ほんの少しでも… 希望があるなら死にたくはない。 事故から約半年ぶりに 母親に頼み あの公園に連れてってもらった。 「…着いたわよ」 母親が優しくベンチに 座らせてくれた。 『ありがとう。一人にして…』 僕がそう言うと 母親は何も言わず 離れていく足音が聞えた。 .
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