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「あ、慶哉よっーす!」
窓際で話ている翔汰たちの元へ気付いた泉がやって来た。
「泉ーおっす!」
手を上げて返す二人。
入学してそろそろ一ヶ月だが、息が合い二人は仲が良い。
「津田、見に来たんか?」
「そうそう。翔汰の話聞くよりも大分イメージ違う。図々しそうに見えないけどなぁー」
慶哉はそう言って、達也の方向をずっと見ている。
「あー分かる。俺も正直びびった」
翔汰は昨日の少年の態度を思い出して首をかしげる。
彼は『カッコイイ転校生』の雰囲気を出し、席に集まってくる同級生たちと話していた。
その対応の仕方の手慣れた様子に昨日見た面影はない。
翔汰は昨日の出来事が真実なのか幾分不安になった。
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