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「あ、あぁあ…あ…」
理性なんてない僕は、乱暴に先輩の中を動く。
初めての体験に、更に翔の動きは激しくなる。
部屋にはさっきからぐちゅぐちゅという音と二人の喘ぎ声が響いた。
「せ、ッんぱぃ………」
「優ッ……て…呼、ッんで…」
「ゆッ…ぅ、僕…もぅ……」
「しょ……ぉ」
お互いの名前を呼び合うとそこで二人はお互いに欲望を吐き出し、翔の体はばたりと動かなくなり、優の上に倒れる。
ガチャッ…
─その時、達也が帰って来たとは知らずに。
「…‥な、なに…コレ?」
達也は目を丸くしながら二人の淫らに乱れた姿を見る。
それは明らかに情事の後で、しかも翔が七瀬先輩を襲っている形。
翔とは違って何度も体を開いたことがあるのだろう。
優はあれだけ翔にヤられていたのに、意識を失うことなく冷静に達也を見る。
「………遅かったようだね、保坂君」
しばらくの沈黙の後、荒かった息をととのえて優が口を開く。
「なんで先輩が……ここに…」
翔と優がヤっていたという現実を認めたくなくて、目を逸らす達也。
それとは対照的に優の目は満足そうに自分に倒れ込む美しい顔を見つめる。
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