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~達也視点~
「さってと、行くかぁー」
授業も全部終わり、校内に残っていた生徒は皆、揃って寮に戻る。そんな光景が広がる中、達也だけは皆と反対方向に足を運ぶ。
見えてきたのは保健室の白い扉。
「失礼します、」
中を見れば、案の定中山が居て、達也が入って来たことに驚いて固まっていた。
なぜ、ここに来たかって?
翔にあんなことした中山を少し脅さないとね。
またなにか仕出かすかもしれないし。
「保健医は一応脅しといた方がいいよ、しつこいから」
あれから良き友達となった情報通の京哉からのアドバイスもあって、足を運んだってわけ。
「ほ、保坂!!?な、なんで…」
「一応、念を押しておこうかと思いまして」
そう言いながら中山に近づくと、中山は何歩か後ろに下がる。
「翔に今度手をだしたら、あんたのこと全部全校にバラしますからね、
校長から一年坊主まで。
運よく俺には広報部部長さんも味方ついてくれてるし、
翔に手を出すなんて真似を今度したらボコボコにしてやります」
笑顔でそう言うとこれ以上用は無いので保健室をでる。
あれだけ言えばもう手は出せまい。
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