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今、こいつ=小林龍騎と二人で居る…
果てしなく…嫌だ…
ってか、なんで俺がこいつと一緒に居なきゃいけないだ…
数分前…
「僕はこれから理事長の仕事があるから…。光くんは白雪くんに、彰くんは小林くんに学園を案内してもらって下さい」
『えぇー!!!』
「ごめんね…彰くん…」
バタン…
出ていってしまった佐紀さんを見て…
小林は、物凄く嫌そうな顔をする
「チッ……、なんで俺が…」
俺だってお前に案内されるなんてごめんだ!!
俺と小林が睨み合っている内に光と桃くんが出ていってしまった
話を戻し…今。
「………………」
『………………』
沈黙。
案内などは、ちゃんとしてくれるがそれ以外会話は無しだ
『…なぁ………』
俺の前を歩く小林に恐る恐る声を掛ける
「………………」
無視。
『…なぁ~…』
「…………………」
無視
『なぁ~~…』
「……………」
無視
『なぁ!!!!聞けよ!!』
「あ゙ぁ゙!?うるせぇーな、何だよ!!?」
『お…俺達……同室者だろ…。だから…仲良くしようと思って……//』
恥ずかしいから、目線を合わせず言い
『…え?…そりゃあ…怖いけど…』
「けど何だよ…」
『お前……根は、良い奴っぽいし…///』
少し、はにかみながら髪を掻き分けると…
…小林が固まってる…?
いや…なんか顔紅くねぇか?
『お…おい?ど…どうしたんだよ?』
「……っ////…ばっ馬鹿!!//早く行くぞ!!///」
俺が小林の顔を覗き込むと、真っ赤になって俺を背にして速足で歩きだした
ってか…
『待てよ!!』
少しだけ俺達仲良くなれたのかな…
「てめぇーが遅いだけ馬鹿」
否、やっぱり俺…
小林と仲良くなれないかもしれない…
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