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「おはよう、亜美ちゃん。」
教室に入ると仲良しの亜美ちゃんに挨拶をする。
「おはよう!由衣♪」
亜美ちゃんは私と違い性格は活発なほうで、友達が多いほう…
高校に入ったばかりの頃、顔をうつ向かせてた私に声をかけてくれたのは亜美ちゃんだった。
二年生になったとき、同じクラスになれて嬉しさのあまり泣きそうになったほどだ。
「ねぇ、由衣~。」
「んー?」
お昼の時間になって、亜美ちゃんが甘えたような声で話しかけてくる。
「なに~?」
食べていた箸を止め、亜美ちゃんを見る。
「あのさぁ~。“あそこに一人でいる翔平君。かっこいいよね~。”」
「…ぇ…」
コソッと話してきた亜美ちゃんの言葉にしばらく反応ができなかった…
彼、清水翔平(しみずしょうへい)と私は…
最悪な出会いをしてしまったから…
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