聖なる夜の真実

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ぶつかり合う2人の横では、ステラを庇って刃を受けたアレスに、アイナが治癒をかけていた。 「アレス……!アレス、目を開けてよ……!」 意識を失って倒れるアレスに、ステラは泣きつきながら呼びかける。 その隣では、アイナが上級魔法の治癒術に、全魔力を込める。 その正面では、カタリナがアレスの傷に止血を施しなながら、泣き叫ぶステラを叱咤していた。 「ステラ!泣いてる暇があるなら止血手伝いな!」 ステラは涙を飲み込みながら頷き、血の止まらないアレスの傷を押さえる。 その光景に、カレルの怒りが膨れ上がる。 「こんなことしないと、リザの願いが叶わないってのか!? そんなわけねぇだろ! リザはこんなことを望む奴じゃない!お前にこんなことさせたいなんて思うわけがない! それでもこのままを貫くって言うなら、お前を殺してでも止めてやる!」 「お前には無理だ」 その言葉と同時に、ゼロのアスラをバグラムで受け止めたカレルは、その威力に堪え切れずに、アレスたちのすぐ目の前まで吹き飛ばされた。
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