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カタリナは鼻を鳴らして頷く。
「……なるほどね。
それに関しては、わたしも同感だよ。そういうことなら、わたしも行く。知らないままで終わるのは、気持ち悪いからね。
もっとも、理由が分かった後のことまでは、まだ分からないけど」
ステラもスカートの裾を握りしめながら、頷いた。
「……わたしも、知りたいです。カレル先輩、わたしも連れて行ってください」
「あぁ、分かった。アイナ、お前はどうする?」
その問いに、アイナは目を覚まさないアレスを見つめて首を振った。
「……申し訳ありませんが、わたしは行きません。
どんな理由であっても、わたしは許すことは出来ません。
こんなことをする理由なんて、知りたくもありません」
「……そうか。分かった」
「でもさ、調べる時間なんてあるの?
あのままクレイドのところに向かったんなら、あまり時間はないと思うけど」
そんなカタリナの問いに、カレルは頷いて答える。
「時間は限られているけど、全くないわけじゃない。
あいつが言ってたろ。
シュリとゲイツの力を完全にコントロール出来てるわけじゃないって。
あいつの性格からして、不完全な力で挑むとは考えられない」
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