真実を知った時

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レースが始まって早くも20分が経った、現在30キロ地点にいる。ラビアは相変わらずルートに追い付けない、ラビアの顔に諦めの表情が出てきた。その時ルートがラビアにこう言った「ラビア君・・・君は真実を知りたいか?」ラビアの頭には?に付いた。「何を言ってやがる・・・」ルートはラビアに聞こえる位の小さな声で言った「ひとつ言う・・・教科書に書かれている兎亀の戦いは───」「知っている・・・それだけか?・・・⁉」ルートの雰囲気が変わった、それはラビアでも分かる程だった。「それじゃ・・・君の先祖が死んだ理由は?」「ショック死だろ?」ラビアは鼻で笑いながら答えた。しかしルートは正解とは言わなかった、何故なら「ハズレだよ」ラビアは反応しなかった「どうせハッタリだろう・・・そうやって気を抜かそうとしてるだけだろ・・・」ルートはフフフ・・・と笑いながら「正解は──」「なんだよ、早く言えよ!」「僕の先祖が殺したんだ・・・」ラビアは反応をしなかった「あっ・・・そ」ルートはラビアの思わぬ反応に「💣」という感じで笑った。
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