人体凍結機

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・・・・・・ある、目が覚めた一人の凍結人間は言った。 「いつになったらこの世界は、俺達の理想郷となるんだろうか?」 いつになったら・・・いつになったら・・・・・・・いつになっても・・・・ 凍結の繰り返し いくら強く願っても、世界は何も変わらなかった。 多分、これからも変わらないだろう。 世界も、時間も、風景も、社会も・・・・・・ そして、泥沼に足を突っ込んで、這い上がれなくなった人間の心も・・・・・。 いや、もしくはコレが必然だったのではないか? そういえば、凍結機を発明した者は誰だったのであろうか。 世界がこうなることを知っていて発明したのだろうか?もしそうなのならばそいつは救世主と言える。 なぜなら、凍結機が発明される前の・・・・あのままであればとてつもない悪夢を見ていただろうから。 戦争、地球汚染、新たな社会現象、汚染によって生み出される病原菌・・・・ ・・・変わろうとしない人間・・・ 今、人々は凍結機の中で・・・・・・考えも心も変えずに・・・・・良い夢を見ている・・・・・変わらない未来の夢を・・・・
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