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その頃、信長と九鬼嘉隆は、軍船基地を出港したまでは良かったが思わぬ出来事に遭遇してたのであった。
嘉隆 「の、信長様。こんなに霧が深いと前が見えずに座礁してしまいます。」
信長 「チクショー!これじゃ作戦が無駄になるじゃねぇ~か!」
そうである、濃霧の為、信長達は立ち往生していたのである。
嘉隆 「信長様。どうされますか?」
信長 「嘉隆。この霧は後、どれ位で晴れそうなんだ?」
嘉隆 「そうですね…私が思うに後、1、2時間後には晴れるかと。」
信長 「1、2時間後かぁ~…それまで、みんな、頑張ってろよ…」
孔明は、この信長達の事を知る由も在らず、奮戦していた。
連銃隊 「孔明様。そろそろ弾が切れます。」
孔明 「判りました。それでは、夏侯惇殿、幸村殿、約2時間は粘って下さい。」
夏侯惇 「了解した。それでは行くぞ!幸村!」
幸村 「おう!惇ちゃん!」
孔明「夏侯惇殿。くれぐれも向こうじゃ夏侯惇と名乗っては行けませんよ!」
夏侯惇 「判ってるよ。『伊達政宗』と名乗れば良いのだろ?」
孔明 「はい。間違わないで下さいね。」
幸村 「孔明殿。俺が居るから大丈夫ですよ。」
孔明 「判りました。気を付けて!」
夏侯惇 「良し!連銃隊は後退しろ!馬防柵を壊せ!」
ガシャ~ン!
幸村 「行くぞぉ~!呉軍を蹴散らせぇ~!」
兵 「おぉ~う!」
こうして、夏侯惇と幸村の長く短い2時間の戦いが始まったのである。
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