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孔明が仕掛けた火攻めの罠と信長の砲撃で、呉軍の半数以上が命を落とした。周瑜達は、まだ火が回りきってない細い道を退却せざるしかなかった。
周瑜「後、残りの兵はどれ位なんだ?」
魯粛「そ、それが…」
周瑜「はっきりと申せ!」
魯粛「3百しか…」
周瑜「な…たったの3百か…」
魯粛「徐盛将軍や呂蒙将軍は、なんとか脱出したみたいですが…」
周瑜「そうか…私の…私の怒りに尊い兵達を無くしてしまったか…」
しかし、まだ信長の一斉砲撃は終わらなかった。
信長「橋が焼け落ちた今なら呉軍にトドメを撃てるぞ!」
嘉隆「信長様。もう良いではありませんか。呉軍は、ほぼ全滅してますから。」
嘉隆「トドメは、孔明殿がされると思いますし、そろそろ弾も尽きる頃ですので引き上げましょう。」
信長「弾がないか…仕方無いな。孔明殿に引き上げの合図をせよ。」
兵「判りました。」
ヒュ~。ドン。ドン。ドン。
孔明「信長殿は、引き上げるみたいですね。政則殿。軍使としと、この手紙を、呉軍の周瑜に渡して下さい!」
政則「もし、相手が斬りかかって来たら?」
孔明「迷わず切って構いません。」
政則「判りました。」
政則は、軍使として、川岸から、かなり離れた呉軍の陣に向かったのである。
政則「私は蜀軍の福島政則!軍使として、周瑜殿にお逢いしたい。門を開けよ!」
政則は戦格好じゃなく正装で呉軍陣営に来ていた。
呉兵「暫し待たれよ!」
兵「総提督。今、蜀から軍使が参っておりますが如何しましょう。」
周瑜「なに?蜀の軍使だと?」
魯粛「蜀はどういうつもり何でしょうか?」
呂蒙「軍使を追い返す訳には行かないでしょう。」
周瑜「そうだな。良し。通せ。」
兵「はっ。」
政則は、イライラし始めた時に兵が来た。
兵「お待たせしました。どうぞこちらへ。」
政則「やっと来たか…」
政則は、周瑜が待つ奥の幕に連れて行かれた。
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