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魯粛「提督!周瑜殿!おい!医者だ!早く医者を呼べ!」
周瑜は、魯粛達に支えられて寝床に寝た。
周瑜「魯粛、これを……」
魯粛は周瑜から孔明の手紙を読んだ。
手紙には、こう書かれていた。
『周君。君の考えは、この孔明すでに、お見通しだったのだよ。君が、大人しく、陸遜や呂蒙達に道を譲っていたなら君の余生は楽しいものだったはずだ。君の意地の為に幾千、幾万の尊い命が犠牲になったのだ!それに、今の君じゃ、何年掛かっても、私は愚か、魏の司馬懿にも勝てはしないだろうな。ハハハ。では、再戦出来るのを楽しみにしてるよ。まぁ~無理だろけど…諸葛亮孔明。』と書かれていた。
周瑜「おぉ~!神よ!何故、何故に同じ時に孔明など言う天才を、この世に輩出させたんだ!ちくしょ~!ゴボォ~ッ…」
魯粛「周瑜殿ぉ~!…」
呂蒙「しゅ…ぅぅ~」
徐盛「て、提督……」
魯粛「よいか…この事は口外するな…」
呂蒙、徐盛「わ、判りました…ぅぅ~…」
呉の大黒柱である周瑜は、最後の最後まで、孔明に勝ちたい気持ちで、この世を去ったのである。
孔明「周瑜…逝ったか…」
信長「周瑜とは孔明殿にしたらどんな奴だったのだ?」
孔明「周瑜は、若き頃からの好敵手だったのですよ…」
信長「それでは、その好敵手がいなくなったら張り合いが無くなるのじゃないのか?」
孔明「いや、まだまだ、統一してないから、張り合いがない訳ではありませんよ。」
そんな話をしながら、孔明は涙を堪えて、周瑜の死を弔ったのである。
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