家康現れる?

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司馬懿と佐慈は三河城の近くの寺に来た。 司馬懿「なぁ~爺さんよ、こんな所に本当に来るのか?」 佐慈「心配するな。ちゃんと来るから、大人しくしとれ。」 1時間待っても家康なる人物は現れなかった。 司馬懿「こら!爺さんよ!全然来ないじゃないか!」 左慈「おっかしいぃ~のぉ~?」 司馬懿「おいおい…?時間とか、ちゃんと伝えてるのか?」 左慈は、ハッとして、顔が青ざめていた。 左慈「あちゃぁ~(汗)肝心な事を忘れとった(汗)」 司馬懿「おいおいおいおい!(怒) 肝心な事を忘れとったじゃないぞ!どうすんだよ?」 左慈「まぁ~待っとれ待っとれ。ちょっと、城まで行ってくるからもう少し待っとれ。」 司馬懿「嫌だね!俺は帰るぜ。」 左慈「何処に帰るんじゃ?お前さんの帰る場所なんぞこの時代にはないんじゃぞ?」 左慈は、ニャっと笑いながら司馬懿の顔を見ていた。 司馬懿「うぅ~ん…判った判った。待ってれば良いんだな?」 左慈「あぁ~。待っとれ。」 左慈は、ドロンと司馬懿の前から消えたのである。 司馬懿「やっぱり、あの爺さんの言っていた通り、仙人って奴みたいだな…」 司馬懿に待つ様に言った左慈は、三河城の天守閣に現れた。 家康「何者だ!」 左慈「儂じゃよ。」 家康「あぁ~あの時の爺さんか。して何か用か?」 左慈「前に、お主に伝えておいた、人物を連れて来とる。」 家康「それで、其奴は何処に?」 左慈「この城近くの荒寺があるじゃろ?彼処で待たせておる。」 家康「あんな荒寺で待ってるだと?狂言じゃ無かろうな?」 左慈「狂言じゃないんじゃぞ。早く支度して今から来い。」 家康「なぜ、儂から行かなければならん?其奴をここに連れて来れば良かろう?」 左慈「城に連れて来て良いのか?」 家康「構わぬ!話が本当なら、さっさと連れて来い!」 左慈「判った。今から連れて来るぞい。」 そう言って今度は家康の前から消えたのである。 その頃、司馬懿は独り言をブツブツ言っていた。
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