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『もっと、魏や呉との戦いに有利に戦える術はないのか?』
心の中で策を練る孔明がいた。
孔明の後ろから『丞相、今夜は月夜が美しくので、一献呑まれては?』
其処に居たのは蜀の皇帝玄徳の姿だった。
『これは陛下、お出迎えもせずにご無礼を、お許し下さい。』
玄徳は『丞相、今日は昔に戻り、久しぶりに酒でも、飲みましょう。』と笑顔で言った。
玄徳と孔明は若き日より共に苦労を重ねて、今日まで来た。
『玄徳殿、もう暫く、時間を下さい。今、新しい策を練っているので、この策が完成したら魏や呉なんて敵ではありません。』
それを聞いた玄徳は、『先生、今は戦の話は辞めておいて、酒を楽しみましょう。』と言った。
そして、何時間が過ぎ、玄徳は城に帰って行った。
孔明は、月を見ながら、まだ策を練っていた。
その時である月から、眩い光が孔明を包んだのである。
翌朝、蜀の五虎将軍の面々が孔明の自宅を、訪れた。
関羽『おはようございます。丞相ー!』
屋敷侍従『関羽様!こ、孔明様が…』
関羽 『丞相がどうした!』
侍従『ゆ、行方不明になられました…』
将軍一同『な、なに~!!』
はたして、孔明は何処に…
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