孔明行方不明になる‼

2/2
前へ
/209ページ
次へ
『もっと、魏や呉との戦いに有利に戦える術はないのか?』 心の中で策を練る孔明がいた。 孔明の後ろから『丞相、今夜は月夜が美しくので、一献呑まれては?』 其処に居たのは蜀の皇帝玄徳の姿だった。 『これは陛下、お出迎えもせずにご無礼を、お許し下さい。』 玄徳は『丞相、今日は昔に戻り、久しぶりに酒でも、飲みましょう。』と笑顔で言った。 玄徳と孔明は若き日より共に苦労を重ねて、今日まで来た。 『玄徳殿、もう暫く、時間を下さい。今、新しい策を練っているので、この策が完成したら魏や呉なんて敵ではありません。』 それを聞いた玄徳は、『先生、今は戦の話は辞めておいて、酒を楽しみましょう。』と言った。 そして、何時間が過ぎ、玄徳は城に帰って行った。 孔明は、月を見ながら、まだ策を練っていた。 その時である月から、眩い光が孔明を包んだのである。 翌朝、蜀の五虎将軍の面々が孔明の自宅を、訪れた。 関羽『おはようございます。丞相ー!』 屋敷侍従『関羽様!こ、孔明様が…』 関羽 『丞相がどうした!』 侍従『ゆ、行方不明になられました…』 将軍一同『な、なに~!!』 はたして、孔明は何処に…
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1960人が本棚に入れています
本棚に追加