藤吉郎の初手柄!

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孔明から、策を授けて貰った藤吉郎軍団は、さっそく仕事に取り掛かった。 そして、その夜作戦は決行された。 敵の攻撃を凌ぎつつ、藤吉郎を始め、小六、小一郎らは一夜で墨俣築城に成功したのである。 世に言う墨俣の一夜城である。 そして、築城完成の朝、信長が墨俣にやって来た。 『猿‼見事だぞ‼よくぞ築城させたな‼この城、貴様にくれてやるわ‼』 『えっ⁉と、殿、今何と?』 『何度も言わせるな‼この城を貴様にくれてやるわ‼』 『あ、有り難き幸せ‼』 『猿、一層、励め‼』 しかし、この褒賞を納得してない人物がいた。 織田家筆頭家老、柴田勝家であった。 『あの猿め❗どうやって築城させたんだ❗』 与力の佐々成政が、『勝家殿、猿めは、客人の孔明と申す異国人から策を授けて貰ったみたいですぞ❗』 『な、なに~‼ あの猿が墨俣築城完成の策を孔明が授けてただとぉ~‼』 勝家は急いで信長の元に行った。 『殿‼ 猿めが築城完成の策を孔明殿が授けたらしいのです。』 『勝家❗それは猿が墨俣築城完成させたのは事実だから、そちは何も言えないぞ‼』 『と、殿…(泣)』 『勝家諦めろ‼話は以上だ❗』 信長は、部屋を後にし、その夜、孔明を呼んだ。
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