1960人が本棚に入れています
本棚に追加
孔明から、策を授けて貰った藤吉郎軍団は、さっそく仕事に取り掛かった。
そして、その夜作戦は決行された。
敵の攻撃を凌ぎつつ、藤吉郎を始め、小六、小一郎らは一夜で墨俣築城に成功したのである。 世に言う墨俣の一夜城である。
そして、築城完成の朝、信長が墨俣にやって来た。
『猿‼見事だぞ‼よくぞ築城させたな‼この城、貴様にくれてやるわ‼』
『えっ⁉と、殿、今何と?』
『何度も言わせるな‼この城を貴様にくれてやるわ‼』
『あ、有り難き幸せ‼』
『猿、一層、励め‼』
しかし、この褒賞を納得してない人物がいた。
織田家筆頭家老、柴田勝家であった。
『あの猿め❗どうやって築城させたんだ❗』
与力の佐々成政が、『勝家殿、猿めは、客人の孔明と申す異国人から策を授けて貰ったみたいですぞ❗』
『な、なに~‼ あの猿が墨俣築城完成の策を孔明が授けてただとぉ~‼』
勝家は急いで信長の元に行った。
『殿‼ 猿めが築城完成の策を孔明殿が授けたらしいのです。』
『勝家❗それは猿が墨俣築城完成させたのは事実だから、そちは何も言えないぞ‼』
『と、殿…(泣)』
『勝家諦めろ‼話は以上だ❗』
信長は、部屋を後にし、その夜、孔明を呼んだ。
最初のコメントを投稿しよう!