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荒れ狂う土地、争い続ける人々…
痩せ干そった世界で彼等は生きていけるのだろうか…
その町には少女がいた…
小柄で何時もコートを深く被り一見少年に近いその容貌は彼女の性別を分からなくしていた
すると少女は顔を上げるフードの端から緑色の髪がチラリと見え、何処か悲痛なモノを浮かべた瞳はまるで全てを否定するかのように黒く荒んでいた
「この世界なんて消えてしまえばいいのに…」
彼女の言葉は誰もいない路地でただ静かに響いた
この世界の終演を匂わせながら…
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