ハテ

2/2
前へ
/12ページ
次へ
  「ちょっとどいて」  扉の前に立ち尽くす俺。 ふと我に返る。"俺"は誰だ? 今の声は? 急に、体が重くなって意識が途切れる。  強い光にぼんやり目を覚ますと、目の前には海。 手元には、軽快なメロディが繰り返し流れる携帯電話。 開いて、耳に押し当てる。  まるで夢だ。何もわからない頭で、そう呟いた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加