アクシデント

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ピンポーン、 「誰もいないのか?」 インターホンの向こう側に反応が見られない。 せっかくだから、 と 偶然鍵が開いてたから、 と 家ん中に入っていった。 ん? どうも人の気配を感じる。 とりあえず…気配がする二階に上がってみた そして、一つの部屋が目に映った、 「槇野の部屋…」 仮にも… そう、仮にもアイツは悔しいかな。生物学的上、女だ。 その部屋ん中が気にならないワケがない。 俺だって男の子だぜ。 昔ときっと変わっている。その部屋に 意を決して、入ることにした。 ドアノブを回す手が震える。 興奮を抑えるコトができない。 昔はこの部屋ん中でよく遊んだもんだ。と過去を改ざんしてみたり。 してみたが 「あァ…駄目だ‼」 「何が…駄目…なの?」 へ… その声は… 「全く…人の家勝手に上がりこんで…挙げ句、人の部屋見ようとするなんて…あんたじゃなきゃとっくに警察、呼んでるわよ」 俺の後ろにはパジャマを着たアイツが立っていた。
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