アクシデント

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その時初めて、ソイツの存在を感じた。 さっき二階に感じた気配はソイツのものだったのだ。 俺はソイツの位置を把握しようとしたが、 刹那。 俺の目に閃光が走り、そして ソイツは消えた。 その頃には動悸など一ミリも残っておらず。 俺は躊躇せず凛の部屋に入っていった。 ドアを閉める時、 俺の体に妙な違和感を感じたが、 さほど気にはしなかった。 もしかしたら この事象は これから始まる波乱の出来事の序章に過ぎないのか。 なんて…露とも感じてなかったから。
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