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キーンコーンカーンコーン…
最悪だ。
何故、あのタイミングで先生がやってくるんだ
えぇ?
正直、先生が時間通りに来りゃ、こんなコトなかったのに、
なんて…
悔やんでももう放課後。
皆々様は部活動なり、帰って寝るなり、を過ごす時間だ。
「はァ…」
帰るかな…
あいにく部活動とやらに入っていない俺は帰って寝るなり
を過ごさせてもらう。
つもり、
だったのだが。
「さっきは悪かったな…」
「うん?」
いきなり俺の真後ろから声が聴こえた。
振り返ってみる。
「あァ…お前か…」
ソイツは朝俺たちを失意のどん底に落とそうとした男だった。
名前なんて覚えてねぇから
仮に男1…としよう。
「別に、もういいぜ。」
俺は寛容な心で男1を許してやった。
だが、男1はまだ言いたいコトがあるようだ。
「あの…さ、お前………ってんの?」
「…何だって?」
「お前…槇野と……っ…つ…付き合ってんのか?」
…………、
……、
…。
ボッ
なんてコトになるだろうな…アイツが聞いたら
だが、俺は違う。
「いいや…付き合ってないぜ」
すると男1が
「マジかっ…マジ…なんだな?」
なんて…テンション上げてくるもんだから。
だいたい話が読めてくるわけ。
「お前…アイツのこと好き…なのか?」
バキューン、
はい…図星。
男1はみるみるうちにに顔の温度が上がっていった。
そして、
「俺は槇野のこと好きだから!」
と残して
教室を去っていった。
いやいや、俺に言われても。
……俺は……どうなんだろうか?
俺はアイツのコト…
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