二章 血の臭い

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山岡「君が006番だね。」 「そう呼ばれています…」 山岡「…。なるほど。そうだったね。記憶が…」 山岡は俺を場内へと導いて行った。 建物の中はヒンヤリとコンクリート作りになっており、色々な音が反響している。 人の歩く足音、人と人との話し声。 山岡「ここは昔小学校だったのだよ。廃校になったところをこちらが使用している。」 小学校か、そう言われてみるとなんだか天井が低い感じにもなる。 何分か歩いた先に一つの扉が見えてきた。 いやに汚い扉だ。なんだか監禁でもされる程分厚い扉… 嫌な感じだ… 山岡「ここで記憶が戻るまで治療してもらう。所謂集中治療室といったところか…」 集中治療室にしてはなんて血の臭いのする部屋なんだろうか… なんだか嫌な感じだ…
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