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厳重警戒観察室
隣にすぐ水道管でも通っているのだろうか…
やたらかび臭い…
水の流れる音だけが響き渡る。
俺はこんな所で記憶など取り戻せるのだろうか?
奴ら俺をどうするつもりだろうか…
俺は取り敢えず部屋をグルグル歩き始めた…
その時に気付いたのだが、暗闇に目が慣れたのだろうか、壁ぎわに深い削り後を見つけた。
細い傷が5本…
上から下に1㍍程だろうか…
…ん?
恐る恐る俺は自分の手を当ててみた…
あまりにも5本の指全てに当てはまる…
これは人の指後か…
だとしたら…ここで壁をひっかきながら息絶えたのかもしれないな…
ここはやはり治療所では無いな…
嫌な予感が当たり始めているのか…
何度か傷跡をなぞっているうちに『ゴトッ』と大きな石の固まりが落ちた…
まさか…?
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