貴女との日々

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キーンコーンカーンコーン… チャイムが響き、授業の終わりを告げる。 それに気付かず、寝息をたてて熟睡する俺…先生が近づき、怒りの空手チョップが頭に直撃する。 『い…ってぇー!』 『よく寝れたか?俺の授業は?』 先生はにこりと笑う。 『は…はい、おかげさまで…』 ビシッ! 再び空手チョップが放たれる。今度はさっきよりも強力で、痛みで俺は悶絶した。 『たく…とにかく、今日の授業はここまで!各自復習を怠るなよ!』 ん?授業は終わった?確かこれは今日の最後の授業…だったら! 『野球が俺を呼んでいるぅぅぅっ!』 即座に教科書類を鞄にしまい、教室を飛び出る。 『…あいつには特別な宿題を用意しておくか』 教室からは笑い声が響いた。』 カキーンッ! ボールは一気にグラウンドの外へと飛んでいく。 『よっしゃ!グッジョブ俺!』 『気合いが入ってるなぁ、泰都』 『もちろんですよキャプテン!今日はあれですから!』 『ん?あぁ、あれか♪』 キャプテンが笑いながら去っていく。 なんていったって今日は… デートだからな!
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