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恐る恐る顔をあげると、パパは寂しそうな顔をしていた。
「そうか。りさも、もうそんな年頃なんだなぁ」
しんみりと呟く。
「さやが婚約してから、いつかこんな日がくるとは覚悟してたよ。まさか、こんな早いとは思わなかったが」
私は目を伏せる。
「娘と一緒にクリスマスを過ごすなんて羨ましいとみんなに言われてたけど、今年からはもう自慢出来ないなぁ……」
寂しそうに笑うパパを見て、何故だか涙が溢れ出そうになり、キツく唇を噛んだ。
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