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そう言って村上は八重歯を見せて笑うと、くしゃりと紫織の髪をかきまぜた。
「自信持ちやぁ。まあその彼氏もそこまでの男やったってことや!ネガティブはあかんで?」
「…信ちゃん」
「つかお前さっき言いながら泣いてたやろ?目赤うなっとるで」
村上は紫織の赤い目元を親指でなぞり、紫織と目を合わせた。
予想以上の至近距離。思わず紫織が気まずくなって目をそらすと、村上は笑いながら飯にしよか、と告げた。
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