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都内某所 86専門チューニングショップ EIGHTY SIX
「なぁ小早川…」
小早川と呼ばれた男は、ショップ店員に呼ばれ気だるそうに振り向く
20代前半だろうか
若い顔立ちをしている
しかし、彼の乗り込んでいる車は彼よりも年上だった
「何かありました?」
「いや逆だね、タイヤの溝がない。スリックなんてものはウチでは扱ってないぞ…」
「見れば分かるでしょう
ドリフトし過ぎてこうなってしまったんですよ」
「今さらドリフトは無いだろ、エンターテイメント集団でも無いだろうに?」
「ローリング野郎1号として俺はな………ドリフトで頂点を……
じゃないな
ドリフトでしか車を速く走らせられない……んですよね」
店員は新入りとは程遠いベテランだったがこの客には呆れているようだった
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