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追突された車は少し加速したあと止まった
追突された車のトランクはぐちゃぐちゃになり、RX-8はフロントバンパーが外れ、ライトは道に散っていた
一般車をよけ後方のRX-8にバックで近づく小早川
路肩に止めたRX-8の横につけ窓を開け、事故った仲間を少し心配したようすで話しかけた
「PAまで戻れるか?そこのあんたも怪我は無い?」
「すまん、修理代と潰れたとこをもっと良いのに換えさせて貰うよ
……あぁ…ローリング野郎1号……二人とも怪我はない、凄いテクニックに圧倒されてしまっただけの話さ……これからあんたのチームでよろしく頼むよ………」
微笑んだあと小早川はPAに向かった
立ち尽くすミスターオセロ
「(俺は部長として何がやってこれたんだろう?
廃部では無いけどチームは無くなった今
振り返って何か部長らしい事が出来たと胸を張って言えるのだろうか
卑怯な手を使って足元をすくわれて、俺は本当に最悪な部長だ………)」
様子を見かねてか部員が声をかける
女性であった
「Galaxy Racersは無くなっちゃうんですか?」
「あぁ、うん…」
返事には気力が全く感じられない
「気にすること無いですよ!結局私達はGalaxy Racersでは無いんですからこれからも同じようなもんですからね」
「……………」
女性はまだ話し続ける
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