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左サイドから抜きにかかるGTO
ミラーには映らなかったが移動するライトが見えた
「左か!」
ステアリングを拗らせたが1/4車身アンダー
発生した隙をミッドナイトローズは見逃さない
「ここでアンダー…………か…………
詰めが甘い……」
立ち上がり重視のコーナリングも相まってすんなり並びかけられてしまう
死角から飛び込まれ、少々驚いたが小早川は退かない
並びかけたまま次の右コーナーへ
「さて、右に幅寄せすればラインの制限により減速は免れない………前に出させてもらうわよ…」
右にジリジリと来る
小早川は動かない
「魂胆見え見えなんだよ……!そう簡単に……
前は譲れない!」
先にブレーキングをしたのはミッドナイトローズ
「やっぱ車重は誤魔化せないか…」
やや遅れて小早川
ミッドナイトローズは4WDとFRのコーナリングフォースの差を利用するつもりである
小早川は当然それを読む
「さぁ………我慢比べだぜ?恐くなったら負け、無謀過ぎても壁に貼り付く!
どれだけ踏んでいける!?」
小早川が僅かにリードし突入した
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