2度目の邂逅

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「やっぱ速いなあんた 伊達に十三鬼将なんてのを名乗ってないな」 「あなたも相当よ……… チームに入る前に1つ教えて 最後、なにをしたのかをね」 小早川は小難しそうな表情を浮かべた 「なんて言えばいいんだろうな…… バイクでもドリフトっていうのはある でもそれは車みたいにじゃなく、ちょっとリアが滑るだけだけど でもバイクって見たらズルズル滑っててだな… あー、何が言いたいかよくわからなくなってきた…」 小早川はあくまで理論的な走りだが、それを実行するのも並外れた感覚によるもの… 見た目や、実行する動きは考えても、このように具体的に車をどこをどうした等、たまに説明がつかないようだ 「もちろん構わない、続けて」 こんな曖昧な話でもミッドナイトローズは少しでも知りたかった 「バイクのドリフトってインに切れ込ませたりとかして、かなりのスピードでコーナーをクリアする MOTOのライダーはみんなできるとかできないとか で、それを車でもって…… いつも俺は格上の車とドライバーとバトルするときはガチガチに作戦を固めるんだけど……… 今回はあやふやだった 我ながらな」 ミッドナイトローズのキョトン顔を不思議に思う 「どうかしたか?」 「(それって…… バイクは私もよくわからないけど、要するにアンダーを消したってこと? 物理的に遠心力で膨らむ車体を咄嗟の荷重移動で…………? バイクなら体全体で理論的にはできるでしょうけど………… 凄い奴が……まだこんなに無名だなんて…!) 大体わかった これからよろしくね…!」 「わかった」と言いつつも5割も理解出来なかった 「よろしく頼むぜ? 打倒The road of justice 今のところはな?」 近寄りがたい空気のミッドナイトローズだったが「車」を通して打ち解けた
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