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「彼女は少し感情的に走るフシがあった
あいつの妙なプレッシャーだけで十分
ストレス垂れ流す勢いだぜ
ナメてる相乗効果で効果抜群だな」
「こいつ、それなりに上手い
だけど私にはかなわない!」
V型独特の音
パーシャルから全開に変わった
「おっと、ここで踏まれちゃGTOにはついていけない
そろそろやるかな………アレ」
しばらくし、立体交差する右コーナー
「ついてきてるわね………
しかし仕掛ける気配…………も………
なんで……
なんで前にいるの!?」
「決まった…」
アルテッツァとGTOの順位はすでに逆転していた
数分後PA
「どうした?
責めるつもりはない、俺が勝てば済む話だ」
顔面蒼白で頭を抱え座り込むミッドナイトローズ
「わからない…………
中低速の右コーナー、そう、あれはあなたを抜こうとして失敗したところからすぐ先……
気付いたら、本当に気付いたら前にいた………」
「…………ゆっくり休んでてくれ
すこし……興味が出てきた」
小早川はミッドナイトローズの肩をポンと叩きスタートラインへ向かった
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