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「(正直………出来レースだとばかり思ってた………
何か習得したようだな)」
「(あいつの作戦は幼稚だが基本的だ
あの『音』の技に対しても十分な効果だった
だが今はそれはない……
ローリング野郎1号の86も凄みを増してるし………
越えれるかな……
この壁を!)」
両者、意気込んだ
サァアアア………
ウェットのホイルスピンは情けなくも、バトルのゴングを鳴らす
小早川先行
ぴったり後ろにヒアリングマスター
「(今、わざと後ろについたな
峠のゴールが決まったバトルじゃないのに………
余程の自信あり、か)」
「(すげぇ……本当にロータリーなんか積んじゃってるのかよ)」
あの小早川がミッドナイトローズを抜いた緩い右
「視界が悪い………
全然後ろも見えない
一体どう来る?」
バックミラーを覗こうとも、見えるのは水しぶきだけだった
「次のトンネルの、天井の無い所
そこで……やる!」
天井の無いトンネル左コーナー
小早川は緩めなためにアングルのつかないドリフトで抜けようと
荷重移動のためだけに少しブレーキングをした
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