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「うぉぉぉ………180だ……」
「見れば分かるって……。さ、乗って」
「このまま外国に売り飛ばすんだろ、俺を」
ボケをかます小早川もまた新鮮だった
「どんだけ信用してないのよ?文句があるなら一生フリーターでいなさい」
「いえ、地獄の果てまでお供させて頂きます」
「よろしい」
180SXは夕暮れの道を走り出す
「(エアロとボディと足回りは大層なモンだが………エンジンがノーマルな気がしてならない……
そして何より
汚い)
なぁ……汚くないか?車」
確かにゴミが辺りに散らばっているが、気にする程でもない
「失礼ね。掃除はするし、お菓子も食べないわよ!
あんたの86が綺麗すぎなの!
神経質ね、全く」
小早川は几帳面を飛び越した神経質らしい
「(早く着かねぇかな……)」
ある種の居心地の悪さを覚えた
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